予算委員会で安倍総理と塩崎厚生労働大臣が認めた「賃金計算は分単位で行うのが原則」

 2016/3/28の14時50分頃、参議院予算委員会にて、共産党の辰巳孝太郎議員の質問と、それに伴う塩崎厚生労働大臣と安倍内閣総理大臣の答弁について。
 28日の21時現在、中継は流れましたがニュース記事とはなっていませんし、記憶力が乏しい為に一字一句覚えてはいないので、概要を記すと…。

辰巳議員:ここ20年でブラックバイトが蔓延している。大手コンビニのセブンイレブン(セブンアイホールディングス)においては、時間管理コンピュータが労働時間を分単位で切り捨てている。労働時間を分単位で切り捨てるやり方は、違法であり、是正すべきではないか。
塩崎厚生労働大臣:賃金計算は分単位で行うのが原則である。しかるべき対応をしなければいけない。
安倍総理大臣:おっしゃるとおり、賃金計算は分単位で行うのが原則。調査と対応を行う。
辰巳議員:他にも、買取の強制や退職の妨害等、あからさまな法律違反が行われている。
塩崎厚生労働大臣:これらは問題である、実態を調査し、是正する。

(他にも、学生のバイト目的が生活のためが20年で急増している事や、ブラックバイト対策のための日本共産党による提案等もあり)

 という形です。
 記憶があやふやで間違っている箇所も多いかもしれませんが、安倍総理と塩崎厚生労働大臣が「賃金計算は分単位で行うのが原則」と発言したのは確かです。
 現在も多くの企業では、賃金計算を15分や30分切り上げを行っていますが、これが違法であり、分単位で行うのが原則であると、現在の厚生労働大臣と内閣総理大臣も公の場で認めました。これは決して小さなことではありません。
 賃金の分単位計算について、判例としては「しなければいけない」と出ており、かつ労基署も勧告していますが、現状はまだまだ浸透していないのが実情です。しかし、国会で取り上げられたとなると、知らぬ存ぜぬではより通用し辛くなります。これは大きな一歩と言っても良いと思います。

 なお、ブラックバイトの質問時は、安保法案の時間と違い、否定的なヤジはほぼ飛んでいませんでした。これについては、立場を超えて「ブラックバイト問題は解決しなければいけない」という態度の現れなのかもしれません。

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