厚労省による、「ブラック企業名」公表が始まった

 タイトルの通り、厚労省がブラック企業名の公表を始めたようです。

厚生労働省は5月10日、長時間労働や賃金不払いなど労働関係法令に違反した疑いで送検された企業などの一覧を作成し、公式サイトで公表した。
2016年10月〜2017年3月の間に送検された334件分の内容をまとめたもので、全国の企業・事業場名や違反内容などが記載されている。2016年12月に社員に違法な長時間労働をさせた疑いで書類送検された、電通の名前もあった。

リストは毎月更新。送検を公表した日から約1年間、公式サイトに掲載される。

ブラック企業リスト、厚生労働省が334社を公表 今後は毎月更新 2017/5/11

 これについて、歓迎する向きが強いです。筆者も、厚労省のやる気が感じられ、素晴らしいと考えます。しかし、一方では、『載るのは正直?ブラック企業リスト公開に「本当の闇は載らない」の声』というツイッターモーメントもあり、「あまり意味ないだろう」と疑う声もあります。確かに、現状は「違反法条」「事案概要」にあるように、違反が表ざたになった企業のみが掲載されています(曖昧な掲載基準よりはずっと良いとは思いますが)。
 しかし、逆に言えば、表ざたにさえすれば、公表されると考えることも出来ると思います。つまり、これまで以上に、泣き寝入りするよりは、違法行為を労基署などに通報すれば、社会的に公表される確率が高くなったとも云えるでしょう。そういう意味では、労働者側が法律を知り、行動することでブラック企業を淘汰することがしやすくなったようには思えます。
 また、隠蔽しようとする企業も当然あるでしょうが、これが出る事によって改善しようとする企業も出てくるとも考えます。そうであれば、このリスト公表は大いに意義があるものだと考えます。
 ともあれ、行政が主導になってこのような事を行う事は、非常に歓迎すべきことだと考えます。就職、転職などの際も、このリストは大いに役立つでしょう。

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