マイナビの「ホワイト企業」記事に非難が集まっているようですが。
就職するなら絶対にホワイト企業を選びたいと考える人も多いことでしょう。一度入社してしまって、そこがブラックかホワイトかで、将来が大きく変わってくることもありますものね。どんな会社をホワイト企業だと思うのか、男女それぞれの意見からちがいをみてみましょう。
(中略)
●ユニクロ
・「ユニクロ。給料が高いのでそうしてみました」(24歳/自動車関連/技術職)・「ユニクロがとても高い給料をもらってやりがいがある」(23歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)
給料が高そうということで、ユニクロを挙げる男性も。知名度も抜群ですし、やりがいもありそうですね。
【男女別】ここはホワイト! と思う企業6選 2016/9/4 マイナビウーマン(ニコニコニュース)
聞き取り調査のようですが、アンケート方法すら明らかになっていないかなりザルなものなので、これが信用できないというに完全同意です。
なお、引用したユニクロについては、離職率が5割を超え、店長職をはじめとして長時間労働が横行している事で有名です(参考)。なお、ブラック企業と批判した文芸春秋のとある本に対し、文芸春秋社に裁判をふっかけ、敗訴しています(参考)。
さて、次はもう少ししっかり調査したものを。
東洋経済CSR調査では、毎年、学歴にかかわらずすべての新入社員が3年後に何人在籍しているかを聞いている(一部前年度になっている場合あり)。(中略)近年、就活生を中心に世間の関心が高まり本調査での開示社数も年々増加を続けている。
新入社員に優しい「ホワイト企業」トップ500 2016/3/23 東洋経済
こちらは、新入社員の離職率を、会社に聞き取ってランキングにしているみたいです。先程の記事よりはしっかりと調査はしていますが、そもそもの数字の信ぴょう性が会社開示という事で怪しいことと、退職希望に対して妨害行為を行った結果の低離職率である可能性もあり、これも安易に信じるのは危険です。事実、労組小説沈まぬ太陽のモデルとなり、最近でも不当整理解雇問題で裁判を行い、今も和解に至っていない日本航空(参考)が入ってますし、オリエンタルランドも低賃金、過重労働が深刻で、オリエンタルランドユニオン(リンク先はユニオンのページ)が結成された位です。
そもそも、触法行為や過重労働等、ブラック企業がらみのものは労働争議、裁判沙汰になって裏のとれたエビデンスが出やすい一方、ホワイト企業がらみのものは、出にくい傾向があります。それもあり、ホワイト企業認定は、企業の主観が絡みやすくなり、非常に難しいのが現状です。
そういう現状なので、就職活動時は、ホワイト企業情報は信用せず、ブラック企業情報が出てないことを中心に探すのが吉なのかもしれません。
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