春闘で非正規労働者の声も目立ち始めた

 春闘の時期ですが、昨今、非正規の賃金を上げる為の春闘も展開され始めました。

歴史的な物価高のなか、「賃金があがらない」と訴える非正規雇用で働く人が多くいます。そうした人たちが今年の春闘では、賃上げを求めて一斉に声を上げる新しい動きが起きています。

「非正規の賃下げやめろ」

きょう、東京都内で行われた賃上げを求めるストライキ。全国16の労働組合によるもので、非正規雇用で働く人たちの一律10%の賃上げを求めました。
(中略)
総務省によりますと、全国で非正規雇用として働く人は全体の4割近くにあたるおよそ2100万人。

今年の春闘では歴史的物価高のなか、大手企業を中心に組合の要求に応じる形で早期に賃上げで決着する動きが相次いでいますが、この対象に非正規雇用の人たちは含まれていないことがほとんどです。
「低賃金で子育ては困難」非正規雇用の双子の母訴え “非正規春闘”一律10%賃上げ求める TBS NEWS GIG 2023年1月28日

 例えば、連合のホームページにもあるように、春闘で非正規も含めて賃金を上げる要求はしていましたが(参考)、ここまで大規模なのは今までありませんでした。前記記事にもある通り、非正規労働者の賃金はフルタイムでも非常に低く、フルタイム勤務の女性での平均年収が250万というデータもあるくらいです(参考)。
 元来、日本の非正規(アルバイト)は学生や主婦(主夫)等の、それだけで生計を立てる事を前提に組み立てられていません。しかし、規制緩和や不景気等が原因で、元来正規労働者が担っていた仕事が非正規に置き換えられてきました。雇用期間が定められてる為に解雇もしやすい為、声も上げづらい状況も続いてきました。
 しかし、二千万人も非正規労働者が居て、業種によっては非正規なしで企業が廻る状況ではなくなっています。その為、大人数で声を上げる、行動を起こす事で、賃上げはしやすくなるのは間違いないでしょう。
 こういう動きはもっと大規模になることを願いたいところです。

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