「くるみんマーク」という制度があるらしいが

 パナソニックの長時間労働問題で、「プラチナくるみん」認定も取り消されたとありますが。

パナソニック <6752> は富山県砺波市の同社工場で従業員に長時間労働をさせた疑いで、2017年3月15日に書類送検された。これを受け、大阪労働局はパナソニックが認定を受けていた税制優遇制度の認定を取り消す方針を発表した。パナソニックの労働環境だけで無く、同制度の実効性を疑問視する声も出ている。

選ばれた108社の一つであったパナソニック
今回認定取り消しとなる制度は「プラチナくるみん」と呼ばれるものである。仕事と育児の両立支援に取り組む企業の内、トップクラスの実績を上げている企業を厚生労働省が認定する。認定を受けた企業は、認定の実績が企業PRになるだけで無く、税制優遇の恩恵も受ける事が出来る。

パナソニック 労働基準法違反で「プラチナくるみん」認定取り消し ZUU Online 2017/3/21 

 これの認定基準については、東京労働局のpdfにあります。今回、「法及び法に基づく命令その他関係法令に違反する重大な事実がないこと。」に反する事が起きた為、取り消されたのでしょう。

 そもそも、この制度自体が、前に紹介したホワイト企業アワードみたいなものであり、認定されるのは企業にとっても名誉なのは間違いないでしょう。であればこそ、認定には甘い判断ではなく、厳密な判断が必要な筈です。まあ、前途したホワイト企業アワードに比べると、厚生労働省が主体になっているのもあり、「残業代をきちんと支払うことを否定」するような脱法行為を推奨しているような記述は見かけず、ある程度は法に則ったものであり、その点は信用しても良いとは思います。
 但し、何度も過労死者を出している電通が認定されている地点で、実効性が疑問視されるのもやむを得ないと考えます。今回の事でそういう声が出てきているので、このマークを安易に信じる人は減るでしょう。

 このような事を防ぎ、マークが適切に運用されるようになるには、厚労省のみで認定せず、労働組合や労働者側のNPOのような、ある程度企業に厳しい人たちとも協力して、認定する必要があるのではないでしょうか?少なくとも、こういう人たちが協力すれば、電通が認定されることはなかったでしょう。

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