労組→裁判の流れこそがトラブル解決の最短ルートなのかも

 市進学院と東部労組市進支部との労働争議が解決したという報告より。

 組合結成直後の2013年以来、連続的な不当雇い止め解雇撤回を求めて闘ってきた東部労組市進支部の争議が全面勝利解決しました。昨年末の2名(佐藤・高畑組合員)の解雇撤回に続き、その後に雇い止め解雇を受けた4名の解雇撤回・並木委員長の職場復帰をかちとることができました。
(中略)
そして今年5月20日、中央労働委員会(中労委)において、中労委が提示した和解勧告を組合、会社双方が受諾したことにより、2013年以来3年にわたる争議につき全面・一括和解が成立しました。
(中略)
3年にわたる闘いの中で、市進支部は多くの仲間から物心両面に渡る支援を受けてきました。
安田書記長・土田組合員解雇に抗議して開始した署名には全港湾、全日建、全水道東水労はじめ多くの労組・仲間から多くの署名をいただきました。2度にわたるストライキ闘争では、全労協、全国一般全国協、国労千葉地本はじめ地域の仲間から多大な支援をいただきました。連続的に行った抗議要請行動・アピール行動はコミュニティ・ユニオン首都圏ネットワーク、東部全労協など、多くの仲間の支援のもと、貫徹することができました。労働委員会・裁判闘争では棗一郎弁護士・小川英郎弁護士にご尽力をいただき、勝利命令・判決をかちとることができました。
東京東部労組 : 市進争議が全面勝利解決しました! レイバーネット

 長き争議でしたが、解決したことは、大変喜ばしいことで、素直に「おめでとう御座います」とお伝えしたい気分です。

 さて、今回に限らず気になったのは、労働争議の解決方法について。

 今回に限らず、「労働組合での争議→弁護士にご協力頂き裁判し解決」というパターンは、ニュースを見ても非常に多いです。有名なSHOP99 名ばかり管理職事件牛丼すき家 「偽装委託」 「名ばかり管理職」 事件は、まさにそのパターンで裁判となったものですし、他にも裁判まではいかなくても、労組から行政機関である労働委員会になった事例は山ほどあります。
 
 労働相談をする際、労働基準監督署という行政機関か、弁護士という専門家か、労働組合か迷う人は少なくないように思います。しかし、労働基準監督署は、企業に指導は行えど、労働委員会や裁判の面倒を見てはくれませんし、裁判は素人がやるにはややこしく、弁護士を雇うにも安くはありません(まんだらけ事件のように、個人が行ったものもあるにはありますが)。しかし、労働組合はそのノウハウを持っている場合も多く、良い弁護士ともつながりがある場合も多いので、最初に相談するのは労働組合が一番近道なのかもしれません。尤も、労組もピンキリなので、選択は下調べをしてからをオススメします。

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